Q&A

売却依頼した業者を変えたい

売却を依頼した業者が販売の努力をしているとは思えず、売却の可能性が疑わしいので、まだ依頼期間中だが信頼できそうな他の業者に変えたいという場合、どうしたら良いのでしょう?

1社のみに売却を依頼する「専任」媒介契約が現在普及しています。これは、売主さんは何社にも頼む(これを一般媒介という)と売却のチャンスが大きくなると期待し勝ちですが、実は依頼された業者は経費と労力をかけても無駄になるかもしれないので、口先とは異なり買いの見込み客を探すことに本気になりませんが、専任媒介契約なら売却できれば売主から手数料を確実にもらえるので、買いの見込み客を1日も早く見つけるために積極的な努力をするだろうということで普及した方式です。

この専任媒介契約の場合、依頼された業者は、成約に向けての積極的努力義務を負い、(1)媒介契約の翌日から7日以内に建設大臣指定の流通機構(レインズという)に情報登録(その登録済み証を売主に交付)し全業者に情報を流して、広く買い見込み客を探すこと、(2)その他の約束した個別の販売活動を実行すること、(3)これらの売却活動の業務処理状況を2週間に1回以上文書で報告することになっています。

依頼した業者がこれらの義務に違反している場合は、それを理由として媒介契約解除の通知(コピーを保存)をし、そのうえで信頼できる業者に事情を説明して、売却の依頼を行えばよいわけです。